体験が、脳を育てる。ー五感から始まる“主体的な学び”ー
- unokyo本部

- 3月2日
- 読了時間: 5分
UNOKYO通信 3月号

「ちゃんと座ろう」「静かにしましょう」「順番通りにね」
私たちは良かれと思って、そう声をかけます。
秩序は大切ですし、集団生活には必要です。
けれども、その正しさが先に立ちすぎると、
子どもの中に芽生えようとしているものを
押さえ込んでしまうことがあります。
・身を乗り出して見ようとする。
・思わず声が出る。
・触って確かめようとする。
それは「落ち着きがない」のではなく、
脳が動いている証拠かもしれません。
記憶は、感じたことから始まる
心理学では、記憶は
感覚記憶 → 短期記憶 → 長期記憶
という流れを通ると説明されています。
まず五感で感じること。
そこに「わあ」「なんだろう」という心の動きが加わり、
さらに繰り返されることで、脳の回路は強くなっていきます。
例えば、初めてタンバリンを触った子どもが感じる、
音の振動、手のひらの感触、「鳴った!」という驚き。
その瞬間が記憶の入り口になります。
体験を重ねるうちに
「叩くと音が鳴る」「音楽は楽しい」という回路が
長期記憶として定着します。
脳は、心が動いたものを優先して残すのです。
習慣と、主体性の違い
歯みがきや手洗いのような生活習慣も、繰り返しによって定着します。
これは身体で覚える記憶で、必ずしも楽しい必要はありません。
しかし、「できるようになること」と「主体的にやること」は同じでしょうか。
・言われたからやる。
・流れだからやる。
これは行動の定着です。一方で、
・やってみたい。
・もっとやりたい。
・もう一回やる。
これは主体的な行動です。
「やらなきゃ!」で身につくのは行動。
「やりたい!」で育つのは主体性。
この違いが、非認知能力の育ちに大きく関わります。
「夢中の時間」がつくる脳の回路
UNOKYOの音楽担当講師は、こう話します。
「子どもが音楽に夢中になっているとき、そこには“やらされている”空気はありません。」
・リズムに合わせて体が動く。
・音に驚き、笑い、真似をする。
・失敗しても、また叩いてみる。
その時間の中で子どもは、
・挑戦する感覚
・できたという達成感
・仲間と共有する喜び
を、言葉ではなく感覚として蓄えていきます。
この体験が繰り返されることで、
主体的に動く回路が脳の中に形づくられていくのです。
主体性の先にあるもの
乳幼児期に「五感を育むことが大事」と言われるのは、
体験がすべての学びの原材料になるからです。
・感じたこと。
・驚いたこと。
・笑ったこと。
・悔しかったこと。
その一つひとつが、
後の思考力や創造力、人と関わる力の土台になります。
大人はつい「できるようにさせる」ことに目が向きがちです。
けれども本当に育てたいのは、自ら動こうとする力ではないでしょうか。
そして、その主体性の先にあるもの…それは「自立」です。
自立とは、単に身の回りのことができることではありません。
世の中が変わっても、自分で考え、判断し、行動する力。
他人の正解に振り回されず、自分の軸で人生を歩いていく力です。
そのぶれない軸は、小さな頃の体験の積み重ねから生まれます。
主体性は、説明では育ちません。
体験の中でしか育たないのです。
体験が、未来をつくる
子どもたちに必要なのは、知識の詰め込みではありません。
・心が動く体験。
・夢中になる時間。
・五感を使う環境。
それがある子は、あとからいくらでも伸びます。
なぜなら、脳の材料がしっかり育っているからです。
「体験が大事!」というのは、感覚的な言葉ではなく、
脳科学的にも教育学的にも理由のある考え方です。
今、子どもたちはどれだけ豊かな「体験」をしているでしょうか?
乳幼児期の「体験」が、子どもたちの未来の土台をつくります。
今しかないこの時期に、確かな土台を育てていきましょう。
お知らせ
保育士・幼稚園教諭向け総合メディア「ほいくis」に、
非認知能力に関するUNOKYO監修コラムが掲載されました!
あそびながら育つ右脳と非認知能力
待つことで育つ子どもの心|非認知能力を引き出す保育者の関わり
UNOKYO開催イベント・講座案内
【次回参加希望率100%!冬のFUN!FUN!FUN!】

先日、2月22日にココリア多摩センターで開催された
冬のFUN!FUN!FUN!のアンケート調査では、
回答者全員から「また参加したい!」と回答を頂くことができ、
参加された方からも満足度高い、ファミリーライブとなりました。
夏のFUN!FUN!FUN!にご参加された保護者様からの要望で、
保育園での公演も数カ所行われ、
FUN!FUN!FUN!が意識して構成している
「体感型・参加型」の魅力が広がり始めています!
冬のFUN!FUN!FUN!ファミリーライブの詳細はこちら
【遊んでいるのに集中力が身につく】
ディノバーンplusを体験してみませんか!?


子どもの集中力がすごい!と幼稚園・保育園・学校・放課後ディ・発達支援などで その効果が注目されています。
【自分も知らなかった自分に出逢える!】
2つの春の新講座がスタート!
「自分の才能や強みを知りたい!」
「人間関係を向上させたい」方にオススメ!▼
「子どもの才能を伸ばす方法を知りたい!」
「楽しく遊びながら学びたい」方にオススメ!▼
UNOKYO通信 2026年3月号 フライヤー






コメント