子どもから大人まで──なぜ「自己肯定感」がこんなに大切なのか
- unokyo本部

- 10月8日
- 読了時間: 4分
自己肯定感とは?
自己肯定感とは、「ありのままの自分を肯定できる」という感覚です。
単なる自信とは違い、たとえ失敗しても「自分なら大丈夫」と受け止められる“心の土台”を意味します。SNS上では、なんでもできて自信満々であることという認識が広がっていますが、意味合いが違ってきます。
日本の自己肯定感の現状
内閣府「子ども・若者白書」
内閣府が発表した「子ども・若者白書(2019)」では、日本の若者の自己肯定感が他国に比べて著しく低いことが報告されています。
「自分自身に満足している」と答えた割合
日本:約 45%
アメリカ・韓国:約 70〜80%
日本の子どもたちは「自分に価値がある」と思えない傾向が強いとされています。
日本財団「18歳意識調査」
さらに、日本財団が2019年に実施した「18歳意識調査」では、7カ国の若者を対象に比較したところ、日本の若者は「自分を価値ある存在だと思う」割合は低いものでした。
この背景には、「失敗に厳しい文化」「比較や競争が強調される教育」「周囲に迷惑をかけてはいけない」という社会的圧力があると指摘されているそうです。
自己肯定感が与える影響
心理学の研究からも、自己肯定感は人生の幅広い領域に影響することが明らかになっています。
幸福度
アメリカ心理学会(APA)の研究によると、自己肯定感が高い人は幸福感を感じやすく、メンタル不調のリスクも低い。
学習意欲
文部科学省の「生きる力」調査では、自己肯定感が高い子どもほど学習意欲や課題解決力が高い傾向があると報告されています。
人間関係
社会心理学者ロイ・バウマイスターの研究では、自己肯定感が高い人ほど人間関係が良好で、対人ストレスが少ないとされています。
キャリアと仕事の成果
Gallupの国際調査では、自己効力感(自分にはできるという感覚)が高い人は、職場でのパフォーマンスやリーダーシップ発揮に直結することが確認されています。
つまり、自己肯定感は「学び」「人間関係」「キャリア」「幸福度」のすべてを支える、人生の土台なのです。
国際比較が示す「自己肯定感の文化差」
幸福度ランキングの上位国、特に北欧諸国では、子どもの頃から「ありのままの自分を認める教育」が重視されています。学校でも「失敗は学びの一部」と捉える文化があり、子どもが安心して挑戦できる環境が整っています。
一方で日本では「間違えてはいけない」「周りに合わせなければならない」という意識が未だに強く残っていて、教育改革により教育現場の変化を感じつつも、まだまだ現場では子どもも大人も自己評価が低くなりがちでもあるのです。
ここから分かるのは、自己肯定感は個人の問題ではなく、文化や社会のあり方に影響されるもの だということ。私たちUNOKYOは、個人へのアプローチはもちろんのこと、社会全体へ浸透していくように、保育園や幼稚園などの研修も強化しています。
大人にこそ必要な「自己肯定感」
自己肯定感の低さは、子どもだけでなく大人にも影響されていると感じる場面、皆さんにもあるのではないでしょうか。
失敗を恐れて挑戦できない
常に他人と比較して疲れてしまう
自分に満足できず幸福感が低い
人間関係や子育てで自信を失う
自分の本音や気持ちを伝えられない
大人でもよくあるネガティブな部分をSNSや書籍で解消しようとしても、なかなか解消に繋がらないのが現状です。
失敗を恐れず挑戦した方がいいのはわかっていても、実行できない。
比較せずに認めていくほうがいいのがわかっていても、比較して劣等感を感じてしまう。
自分のいいところを見つけようと言われても、見つけられない。
自信持ってねと励まされても、自信が持てない。
自己肯定感は「後からでも育て直すことができる力」です。
自分一人では、変化を起こしにくいことでも、右脳アプローチを重ねることで、大人も確実に変わっていきます。
自己肯定感は、子どもから大人まで 「生きる力の土台」 学力やスキル以前に、「自分には価値がある」と思えるかどうかで、挑戦力・人間関係・幸福度までもが変わります。
そしてこれは子どもだけの課題ではなく、大人にとっても大きなテーマです。むしろ大人が自己肯定感を高めることで、子どもや周囲に安心感や余裕を広げていくことができます。
未来をもっと軽やかに生きるために右脳アプローチを学び、体感しながら、UNOKYOで「自分にOKを出せる自分」を取り戻してみませんか?
大人の非認知能力「生きる力の土台」を
作る右脳ブルーミング講座
詳細はこちら↓



コメント